創業90年あまり。昔ながらの「日奈久ちくわ」を今に繋ぐ
伝統のちくわに、独自の味へのこだわりを重ねて
「おにさか」は1933(昭和8)年、八代駅前で、日奈久温泉の人気土産「日奈久ちくわ」を製造・販売する店として創業しました。その後、現在の社屋・工場がある清水町へ移転し、かまぼこやさつま揚げなどにも商品を広げました。二代目にあたる先代社長の時代には、からし蓮根などを加えて品ぞろえをさらに充実させ、現在に至ります。

「日奈久ちくわ」は明治時代、不知火海で水揚げされた魚を無駄なく使うため、すり身にして竹に巻き、温泉街の手土産として売り出したのが始まりとされています。当店では、その歴史を感じられる製法を大切にしながら、「おにさか」ならではの味にこだわり、作り続けています。
ちくわの原料には、時期に応じて選んだ4種類前後の魚のすり身をブレンドしています。魚の種類や配合は、社長がその都度、自らの舌でうま味を確かめながら決めています。味わいに深みを出すために魚醤を加え、さらに熊本の伝統食材「東肥の赤酒」を練り込みます。赤酒の程よい甘みが魚のうま味を引き立て、焼き上がりにつやと照りを添えます。

そして、竹に手で巻いていた時代を思わせる、ゆるやかなくぼみのある形に整え、遠赤外線の窯でこんがりと焼き上げます。ふんわりと柔らかく、うま味が濃い。昔ながらの素朴な風合いが息づく、「おにさか」の「日奈久ちくわ」。現在は熊本県内を中心に、土産物店やスーパーで販売しています。






